支援のしかたがわからない

障害児支援の仕事に興味がある。でも経験がないから不安。――そんなふうに感じているかたも多いかと思います。
いま活躍している指導員さんたちも、あたり前ですが「最初」があり、みんな最初は不安でした。
そしてその不安は、経験すればすぐに消えていきます。

しかし、不安をあおるようで申し訳ないのですが、「支援の方法がわかる」ということは、たぶんありません。
「わかった」と思ってもそれは一瞬で、またすぐにカベにぶつかります。

さいわいなことに、現在ではいろいろな研究から、支援方法についてのセオリー(理論)ができています。
私たちは、毎月の研修でそれを勉強し、具体的な場面への適用を考え実践しています。
そして、たいていの場合は失敗し、また考え実践する。そうした試行錯誤の中で、少しずつ進んでいくしかない。それが、現実の支援のすがたです。

ときどき、「支援方法はこうすればいいんだ」と断言する人がいます。そういう人は、まずまちがいなく、その人の常識を振り回しているだけ。
そんな支援は「不適切な支援(マルトリートメント)」と呼ばれ、とても危険です。

「わからない」という気持ちは、ぜひ忘れないでください。
「わからない」を持ち続けることは、指導員としてのだいじな心構えでもあります。